CAPTURE INTERNATIONAL
地下室プロレス
2004年9月5日・光明am HALL


 

梅田のど真中・・・しかし路地裏にそびえる光明am HALL!
なんちゃって系に染まりつつある心を洗い流す意味も込めて
マジっぽい(あくまでマジではない)地下プロレスを観戦や・・・
程好い広さに敷き詰められたシルバーに鈍く輝く保護マット。
半年ぶりに味わうノーリングの光景が何故か胸を躍らせる?
相違点としては、四方に設置されていた白い場外フェンスと
天然系プロレスとは明らかに違った顔ぶれが並ぶ客層か?
シュート系から全日本プロレスに入団・・・SWS、WARへと
紆余曲折のレスラー人生の末、独自にCAPTUREを設立した
北原光騎が今回、観戦する地下室プロレスの首謀者である

この日、集まった観客数は約5〜60人・・・まずまずの入り?
当日5000円という高額な入場料金も集う観衆の特権意識や
am HALLへの支払金額を考えると適正なのかもしれない?
特権意識も要らないし会場は郊外の野原でも全然大丈夫!
そやからディスカウントしてくれや、デフレ時代というのに・・・
そう叫んだのは俺だけではなかったはず・・・と思うよ、きっと

 

昔々そのまた昔の藤波辰彌がまだ無我に心血を注いでいた頃・・・
その昔懐かしい無我に入団したという倉端が第1試合に登場する。
長州力と中野龍雄を足してAで割ったような厚みのある風貌や・・・
徐に礼をする姿に虎龍鬼を重ね合わせて見たのは・・・俺だけか?
イカン、イカン、ここは地下室プロレス。俺のホームグランドではない
現実と妄想、アチラ側とコチラ側が俺の心の中を微妙に交差する。
ここ数年、アチラ側に身を置いたツケが回って来ているんやろか?
某天然系レスラーが発する電波に心を弾ませていたのも今は昔・・・
周囲の期待に反するようにコチラ側へと歩み寄りつつある天然系。
それを進化と呼ぶべきなのか?退化と呼ぶべきなのか?微妙ね!

  

その倉端は線の細い打撃系ブラジル人相手に寝技で主導権を握る。
最前列に陣取った俺の目の前数十センチで繰り広げられる攻防ゆえ
(HITまで数十センチ離れた【伝説のストンピング】とちゃいまっせ)
選手の息遣い、関節の軋む音がサラウンド方式となり緊張感が増す。
(結して【哀愁を誘う口笛】がサラウンド方式で鳴り響くのでもなく)
何千人規模の会場と違い、やはり至近距離で見ると迫力ありまんな。
(十数人が肩を震わせながら笑いを堪えるという迫力(?)でもない)
試合結果は判らんけど・・・倉端が関節で勝ったと思う?
  

続く第2試合は両選手共細身ながらもバチバチの打撃系で魅了する。
関節の軋む音(ホンマに聞こえんのか?そんな音)も迫力満点だが?
打撃系の「ボコッ!」言う音が館内に響き渡ると興奮して来まんなぁ。
レガースやグローブによる効果音や至近距離というのを差し引いても
ここまでの【どつきあい】を見せてくれたら・・・久々に興奮しましたわ!
試合は終始優勢に攻め込んでいた赤パンに黒パンが逆転のKO勝ち
ここら辺りもプロレス的というか、日本人特有の演歌魂が揺さぶられる
いや、日本人特有というより関西人特有のバタ臭さかもしれまへん・・・
試合結果は判らんけど・・・黒パンがKOで勝ったはず?
  

黒い胴衣を身に纏う空手家(?)と中村カズオ(やったかなぁ?)の一戦。
この試合が俺の中では本日ピカイチのバチバチ系ベストマッチやった。
ローキックで攻める空手家の顔面に、カウンターでパンチを放つ中村は
木村浩一郎のような【切れキャラ】の匂いを漂わすトンパチ・ファイター
説得力抜群の攻防に、しばし我を忘れて試合にのめってしまったよ・・・
いやぁ、迫力満点で金玉の裏に・・・いや、手に汗を握って没頭したわ。
プロレスに夢を抱いていた青臭い頃に戻ったような(?)清々しい気分や

  

【FUCK!】でも門尾辺りに、この手の試合でビシッと絞めて貰いたいけど
客として無責任な立場で見てるから「オモロイなぁ!」と言えるのであって
主催者側に回ったとしたら・・・怪我等が心配でハラハラしてしまうやろな。
セールに回り受け止める相手側も・・・大変やろし、嫌がるやろな?きっと
アグレッシブに攻める中村は勿論の事ながら、その中村の猛攻を見事に
セールしてみせた空手家にも大いなる拍手を贈りたいわ・・・お疲れさん!
試合結果は判らんけど・・・中村が空手家をKOしたような気がする?


最後に唯一、マニアに名前が知れ渡っている北原光騎登場!
知れ渡っていると言うたかて・・・狭い世間の話なんやけどね。
首と言ったらええのか?ほとんどダルマさん状態の風貌は・・・
ブリッジで鍛えに鍛えたのか?オーバーウェイトの成せる技?

  

対するナイトメアーの川内相手に横綱相撲で格の違いを見せつける。
今までの3試合と比較して、いささかトーンダウンした感は否めない・・・
北原自身、もう幾つやねん?多分、40歳前後位にはなってるやろから
フレッシュな若手が見せる活きのええ試合と同じ様にはいかんわなぁ
けど、これはこれで味の有る試合となってしまうのがプロレスの奥深さ
CAPTURE代表・北原光騎が【格の違い】を見せ付け川内に完勝した?
試合結果は判らんけど・・・当然、エースで代表の北原が勝利!
 

しばしの休憩終了後に行なわれたメインはタッグマッチらしい?
第1・3試合の勝者と第2・4試合の勝者とがチームを結成する。
渋いファイトを見せた倉端は、トンパチ・ファイター中村と組んで
北原&黒パンのCAPTURE軍と対戦、時間無制限の3本勝負や。

  

無我スタイルなのか?グランドで北原に勝負を挑んで行く倉端。
若手に交じってのバチバチは年齢的に堪えるであろう北原も・・・
グランドの攻防では、やはり【格の違い】を見せ付け倉橋を圧倒。
【格の違い】だとか【紙一重の差】だとか【風車の理論】だとか・・・
判ったような?判らんような?屁理屈がまかり通る業界やもんね
プロレスってホンマに胡散臭い・・・いや、奥が深いもんでんなぁ。

 

まず1本目は北原が「俺が代表兼エースなんだ!」【格の違い】
見せつつ倉端の寝技を完封し、逆片エビ固めでギブアップさせた!
【格の違い】・・・長年のキャリアで習得した恐るべき必殺技である。
説得力が有るような?無いような?微妙な奥深さが・・・GOOD JOB

  

そして続く2本目はトンパチ・ファイターの中村が黒パンにKO勝ち?
いや、関節技やったかなぁ?忘れてしまったけど、とにかくイーブン。
これまたプロレスらしく(?)勝負はタイスコアとなり3本目に雪崩込む。

  

CAPTURE代表の北原と相対するトンパチ・ファイター中村だったが・・・
おいおいアンタ、他の選手を相手にする時と闘い方が全然違うやん!
う〜ん、これこそがまさに【格の違い】という落とし穴になるんやろかね?
それとも、これが【紙一重の差】なのか?いや、【風車の理論】適用か?

  

決勝の3本目を制したのは、やっぱり完全無欠の必殺技【格の違い】
北原が代表&エースで居る限り、この技の切れ味が衰える事はない。
結果はともかくとして・・・体を張ったプロレスで魅せてくれたCAPTURE
いやいや、オモロかったわ!これだけ楽しませてくれたなら満足やで。
リングを設置せえへんのやから・・・探せばもっとリーズナブルな会場が
見つかるんじゃないか?また来いよ、観戦するかどうかはともかくとして
最初は高いと思った入場料5000円も、これなら結して高くはないやろね
高くはないけど・・・結して安くもない訳なんやけどね?(どっちやねん!)
おまい等、週プロに試合結果ぐらいはFAXせいよ!
せめて会場で選手紹介のビラぐらいは配ってくれ!

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