PART−1



 

銀色に輝くキ●肉マンが中央部分にあしらわれた新設ベルト!
サイドには同アニメに登場する様々な超人達が描かれている。
しかも前所有者・・・いや、前王者なのか?「まこと」の刻印入りや
果たして【FUCK!最弱】の称号を手に入れるのは誰なのか?
人呼んで【FUCK!認定世界弱虫王座】 LOSER of the LOSER
まあ、その結果は・・・火を見るよりも明らかな訳なんやけどね。

  

所属選手を持たないプロモーションとして活動する事、1年2ヶ月。
【FUCK!】にも記念すべき待望の所属選手・第1号が誕生した!
おい週刊プ●レス!来年の選手名鑑は一マス空けて待ってろよ。
白鳥翼は「これで飛田新地で3,2,1,FUCK‘Nして来いよ!」
なんと銀貨3枚をゼンジーに握らせ【FUCK!】への入団を祝う?
おおっ、なんという太っ腹なんだ! 銀貨だぜ!銀貨・・・しかも3枚
まあ、こちらの世界では「一円玉」とも呼ばれている訳なんやけどね



これだけの逸材(?)、資質を兼ね備えた男やで!
入団試験(体力検査&面談)は当然免除でしょ。
これからはゼンジーのええ部分だけをスクスクと
伸ばしてあげたいな・・・俺好みのプロレスラーに
とにかく練習の類だけは絶対するなよゼンジー。
お前という男の持ち味が半減されてしまうから?
とにかくお前はそのままでええ、今のままでええ

 

試合前には虎龍鬼が自前の持ち込みカメラを三脚にてセット。
なんか・・・・以前にも、そんな光景を見たような気がするなぁ?
時間が過ぎても何故だか?なかなか始まろうとしない第1試合
イマイチ興行自体の進行状況が把握出来ないまま何故だか?
主催者の俺がオープニングからリングアナをする破目となる!
おいおい、聞いてないよ・・・自慢じゃないけど筈舌悪いねん!
打ち合わせでは確か第2試合と第5試合だけやったはずやで。
「ええっと、只今より・・・なんていうトーナメントかは忘れたけど
トーナメント1回戦第1試合を行います!」
なんというアバウトさ
忘れたと言うよりは、決まってないというのが正確なんやけどね
まあ、所詮は俺の主催する興行だけに・・・こんなもんですわ!

  

流される・・・いや、流れるようなコールに乗ってまずは門尾信彦入場。
続いてはFUCK!認定世界DQN級第7代王者の虎龍鬼がリングイン
うつむき加減で何のアクションも起さない門尾・・・いや、だから・・・ね。
何かを観客に訴えたそうにチャンピオンベルトを抱え上げる虎龍鬼!
それを他人事のように無表情な冷めた目で眺めているだけの門尾・・・
「もしも〜し、門尾さ〜ん・・・何かを忘れてませんかぁ? もしも〜し!」
三日三晩寝ずに考えたアングルを無視するかのようにゴングが鳴った
おいおい、いきなり「FUCK UP」かい!辻褄合わせが往生しまっせ!

  

まずは御馴染み、リズミカルな虎龍鬼ステップで虎龍鬼が門尾を牽制。
中国四千年の歴史に育まれたオリエンタルな蹴りを門尾に叩き込む!
本気を出せば相手を殺しかねないだけにセーブされてるんやろなぁ?
対する門尾も空手出身だけに蹴りはお手の物、カカト落としで反撃する

  

虎龍鬼の強靭な腹筋をも貫く程の門尾の重厚な膝蹴りが連発で炸裂。
結局そのまま悶絶する虎龍鬼は10カウントを数えられてKO負けと・・・
これにて優勝決定トーナメント準決勝には門尾が、負け残りトーナメント
【弱虫王座決定トーナメント】の準決勝には虎龍鬼の進出が決定した。

 

「こんな形でのベルト奪取劇となってしまいましたが・・・どうですか」
インタビュアーも兼ねるマサ吉が門尾に祝福の言葉を投げかける。
おいおい、どんな形やねん?観客には全然、伝わってないやんけ!
「どんな形であれ、勝ちは勝ちや・・・KENTの敵が取れましたわ!」
いや、だから・・・お客さんにはタイトルマッチが伝わってないってば!
さあ何処で辻褄合わせましょ?どっかに捻じ込まなしゃーないなぁ。
まあ、所詮は俺の主催する興行なだけに・・・アバウトなもんですわ。
  

名称不詳トーナメント1回戦第2試合に登場のUMAグレイは安部を
路上に引っ張り出してクロー攻撃で安部の顔面を攻め立てて行く!
リングに戻ってもクロー攻撃一辺倒・・・・引出しは少ないみたいや?
UMA【未確認生物】グレイ・・・果たしてその正体は誰なんやろか?
なんでだろう?なんでだろう?蹴りを放つと太股で音が 「パシン!」
なんでだろう?なんでだろう?それで客が笑うのは、なんでだろう?
UMA【確認済生物】グレイ・・・果たしてその正体は誰なんやろか?

  

ロープに走っては反動をつけながら、コブラを狙う安部の胸元に
吸い込まれるかのように飛び込んで納まった・・・・UMAグレイ!
まるで某オーナー兼業故巨人レスラーの御機嫌を損なわない為
奮い立たせた足底に自らブチ当たって行く三流ジョバーの如く?
安部が勝者トーナメントに、グレイが敗者トーナメントへと進出!
  

新たなるUMA【未確認生物】羽曳野に見参!その名はエイリアン!
その、おどろおどろしい風貌で観客を恐怖のズンドコに叩き落とす中
軽快なリズムに乗って、これまた羽曳野初登場となる謎の男登場!
仕込みか? ノリのええ素人か? 観客席に座っていたお姉ちゃんを
引っ張り上げてリズムに合わせて踊るのはエアロビ仮面エアロイド。

 

身軽にトップロープに飛び乗ってのロープ渡りは一面を見事クリア。
投げキッスしてのアームホイップで見事にエイリアンを投げ捨て・・・
いや、これは見事に吹っ飛んでみせたエイリアンの GOOD JOB?
体に触れただけで吹っ飛んでどんな態勢からでもバンプしてみせる
【人間バンパー】の異名を持つアノ男ならではの成せる技という事か

  

そんな【人間バンパー】を相手にデビュー戦を行なえたのは
エアロイドにとって幸運だったと言えるのでは・・・ないかい?
エアロビダンスで集中力を高めながら、エアロイドが狙うのは
619,618,7,6,5,4,3,2,1,0,失脚してしまうのか?
しかし、619のセールに回っているのは・・・【人間バンパー】
どないかこないかセールをしては、技を成立させてみせた!
ちょっと恐かったのか? 顔だけは両手でガードしてるけどね

 

そして勝負を賭けたエアロイドはコーナーからのボディアタック!
流石にこれはセールして貰えず?エイリアンに受け止められる。
最後は逆エビ固めでプロレス技の洗礼を受けて苦渋を舐めた!

  

自信喪失気味のエアロイドは弱気なコメントで敗戦の弁を語る。
心配御無用!多分、準決勝の対戦相手はゼンジーになるから?
初勝利は目前、もう約束されたようなもんや!しばしお待ちを・・・
日本語・・・いや、地球言葉が判らないUMAエイリアンに代わって
何故か?画面に飛び出して来た・・・吹本賢児@オナ二ー上手。
「レスリングは魂なんですよ!こうロックアップして、魂をね・・・」
説得力があるような?ないような?アンタここで何をしてるの?
「誰の真似?」しかもマサ吉にしっかりとツッコまれているし・・・
  

1回戦大トリに控えしは・・・十八番の(?)挙動不審ムーブで入場の
本日付で栄えある【FUCK!】所属となったゼンジー上海登場!
この日のトーナメントに向け、猛練習を積んできたのであろうか?
リングに上がるや否や、キリッとした表情でキビキビと動き出す。
勿論、プロレスの練習ではなく・・・手品の練習の事なんやけどね
最後にネタを晒すのは・・・天然ゆえか?客受けを狙っての事か?

  

この日、3人目(3種類目?)の登場となるUMAスコーピオンを
ヘッドロックに捕えては「アイテテテ・・・」セールするゼンジー。
ベタ過ぎるネタだがゼンジーがやると小さな笑いが起きるのは
持って生まれたナチュラルな部分となるのか?既得な奴やで。
それとも・・・ノホホンとした奇特な顔付きゆえのせせら笑いか?
どちらにしても、出そうと思っても健常者にはなかなか出せない
ナチュラル・パワー(?)を持っているのが強味と言えるのかも・・・
(ゼンジーを誉めてんだか?貶してんだか?微妙な線やね。)

  

一応はポーズを取って格好つけるという・・・色気も持ってるみたいや。
まさか闘龍門のように、女性ファンから「キャーキャー」騒がれるという
大それた野望は持っていないと思うけど?いや、ちょっとはあるのか?
最後はスパナを持ち出したUMAスコーピオンがゼンジーを殴打する。
そのまま裸絞めを極められたゼンジー・・・タップするのが早いの何の。
なかなか放して貰えず必死になってレフリーの手にしがみ付いていた



大方の予想通り・・・見る者の期待を裏切らず。
【弱虫王座】に着実に近付きつつあるゼンジー
「だって・・・あんなの・・・人間じゃないもん・・・」
気の利いたコメントを有難う・・・ほなさいなら!
さあ門尾王座奪取の辻褄を何処で合わそか?

観客不在でトーナメントはマッタリと進行 PART−2へ
 



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