J2K 
2004年9月26日
羽曳野コロセアム・サブアリーナ

  

オープニングは5月に開催された【FUCK!】羽曳野大会の再戦や。
得意の打撃にプロレス技を散りばめては川久保を攻め込む門尾だが
プロレス・ムーブに染まる程、その凄味が消されているように思う・・・
大仁田厚と対戦した時の青柳政司や小林邦明 vs 斎藤彰俊のように
派手な蹴り技主体のスタイルが持ち味発揮にはいいと思うんやけど。
例えば「1、2の三四郎」の鳴海頁二のように立ってる時は滅法強いが
寝技はからっきしというのも、ひとつのキャラとして確立出来るかも?
門尾信彦にこんなフィニッシュホールドは要らない!・・・と思うけどね
ミンナがミンナ同じような技を見せるよりも、自分だけの特色を活かす
のが自身のポジションを上げる最良の方法のような気がするなぁ・・・
15/1 門尾信彦(6:01 網打ち式原爆固め)川久保勝
  

続いては異色のチャレンジャーを迎えた 【FUCK!認定世界DQN戦】
「インディのお仕事」で御馴染みとなった虎龍鬼ステップでMKを威嚇。
しかし、この日は全然スレていないであろう(?)一般層が多かった為か?
観客の反応も鈍いままで世界選手権試合は何気に進められて行った。

  

MK自ら「パクリネタ」と自負するコメット攻撃や椅子を使っての攻防で
やや観客席の温度が上昇したものの・・・悲しいかなスレッカラシ比率
が低い為、最後まで爆発する事なく厳かに世界選手権試合は佳境に

 

自慢のマスク(十万円相当)を剥ぎ取られ不本意な反則防衛となり
Tシャツを被せられて、おぼつかない足取りで花道を帰る虎龍鬼。
その危なげな足取りに川久保がエスコートに走ったのにはワラタ!
FUCK!認定世界DQN級選手権試合=60/1
虎龍鬼(7:06 反則勝ち)ミスターMK
*第7代王者が三度目の防衛に成功

  

5月のシェリー戦以来、燻り続ける吹本に渇を入れる意味合いからか
DDTでダメ出しされた事をナジル石倉・・・いわゆる半ガチですか?
これには流石にキレたのか?思わず石倉に襲い掛かって行く吹本。
セミで行なわれるシングル戦に興味を繋げる乱闘劇だったと言える
  

何時、何処から降って湧いて来たのか?唐突に出現した世界王者。
その名はデビルオロチ・・・各インディ団体でよ〜く見かけるマスクで
明らかに棄てキャラであろう事は、スレッカラシなら痛い程に判る・・・
チャレンジャーである山本康二が家族を帯同で来阪したという事は
明らかに王座が移動するであろう事は、スレッカラシでなくとも判る。



正面にあるビデオを無視して横向きで勝利者ポーズをとる山本。
その先にはカメラを構えてシャッターを押す娘が居たのに、ワラタ
WHC世界COOL級選手権試合=60/1
山本康二(6:25 腕固め)デビルオロチ
*山本康二が新王者となる

  

外敵コンビと対戦するのは藤原と吹本同様スランプ気味のKENT。
肩と膝の怪我や、中々破れない【格】という扱いが圧し掛かっていく。
逆境という名の重圧を跳ね返せるかどうかは自分自身の努力次第。
一旦、四角いリングに上がれば誰も助けてはくれないものだから・・・
日々の習練に裏打ちされた技を出し・・・相手の技に屈せずにバンプ
虚実ギリギリの攻防で唸らせ客席後方まで届かせるだけの表現力。
それらを兼ね備えるのは勿論の事ながら、リング外での己の感性を
思う存分に観客席へと叩きつけてみせる・・・その感性が弱かったり
奇麗事であったりすれば、そのレスラーはプロレスを背負っていない
プロレスラーは何時如何なる時にでもプロレスラーであるべきだ・・・

 

セコンドにつく門尾と藤原の仲間割れというストーリーもあり
今後、J2Kの流れをどう転がして行くのか?楽しみでもある
逆輸入レスラー、カブキ・キッドの日本語上達ぶりにワラタ。
30/1
○カブキ・キッド/安部健冶(15:12 みちのくドライバー)藤原卓也/●KENT

  

吹本賢児再生ロード第一章というのが目的で組まれた石倉正徳戦
蹴りの連射を始め、ほぼワンサイドで吹本を圧倒して試合は進む。
前半部分はノー●ングルという試練を乗り越えてホッとしたのか?
「いやぁ、今日の試合は良かったでしょ!」と語りかけて来る吹本。
確かに吹本再生の兆しを何気に感じた気がしないでもないけど・・・
正直言うと、それを上回る石倉の凄味だけが印象に残っちゃって?
「そやね・・・」と当り障りの無い返答をした俺を偽善者と呼んでくれ
吹本賢児、趣味エロDVD鑑賞・・・完全復活への道程はまだ険しい
スペシャル・シングルマッチ=60/1
石倉正徳(10:38 逆エビ固め)吹本賢児

  

プロレス界の流れが判らないような地元の一般市民層に交じって
比較的ライトなプロレス・ファンを動員して行なわれた羽曳野大会
一般層であろうが、ライトなファンであろうが・・・スレッカラシのみで
あろうが・・・例えそれがデビュー十周年記念試合であったとしても
まずはロックアップから始めるのが泉州力の俺流という事らしい?

  

記念試合の脇を固めるのは玉田、山本、川久保の正規軍。
コロセアムに紛れ込んでいる数少ないスレッカラシ的には
興味が薄れるカードだと思われるが・・・ライトなファン達は
目前で泉州が闘ってるだけで満足だったのかもしれない。
それにしても・・・写真では判り難いが淳福の紫色のヘアー
まるで白髪の上にお洒落染めをした婆さんみたいでワラタ

  

雪崩式ブレーンバスターを川久保に仕掛けるも同体で場外落下。
惨事が心配されたがカカトを痛めただけでリングに戻った泉州・・・
最後は渾身の力を振り絞ったラリアートで川久保をピンフォール!
「痛めたカカトに7月の白鳥翼・複雑骨折時の怨念を感じたね!」
試合後に足を気遣い語った・・・これも泉州力の俺流になるのかな

  

十周年を迎えて心技体と充実しているのが手に取るように判る。
泉州力にとって我武者羅に走ったと言えるであろう・・・この一年間
羽曳野の奥深く埋もれていた原石を発掘、世間に知らしめるという
まさに俺的自慰意識が絶頂に達しては射精寸前状態てなもんか
泉州力の挨拶後、最後を締め括るのは玉田の「J、2、K、ダー!」
泉州力始めJ2K選手一同の益々の御発展を御祈り申し上げます
それ以上に【FUCK!】自体の発展を毎朝、拝んでるんやけどね
こればっかりは若い姉ちゃん同様、思い通りにはなりまへんなぁ。
泉州力デビュー10周年記念試合=60/1
○泉州力/玉田耕一(12:18 体固め)山本淳福/●川久保勝

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