関西国際プロレス
`04 Grand Champion Carnival 2004
Part2:Chinderella Summer
2004年9月25日・ESAKA MUSE


  

敷き詰められたビール瓶ケースの上で誇らしげに佇む二色のキャンパス。
勿論コーナーポストもビール瓶ケースで作られている、しかも三段重ねや。
それ等を支える四隅に陣取ったスタッフは鉄柱代わりと言う事であろう・・・
まさに多数の裏方スタッフによる人柱の上に成り立つ【関西国際プロレス】
チープという一言だけでは片付ける事の出来ない哀愁がそこには見える。

  

第1試合に登場のチンデカ貴族は何気に怪しげな雰囲気を漂わせながら
若手(二十代らしい?)のホープ奥飛騨じゅんと、ここESAKA MUSEの
常連客、スタッフ達にとって心地良いハーモニーを奏でながら奮闘する。
コーナーポスト上段からお札を撒きながらのボディアタックがウリらしい?



私生活ネタを交えながら会場内に響き渡る実況中継。
時には的を得て・・・また、時にはうざく感じさせながら。
それ等を含めての全てが【関西国際プロレス】WORLD
という彼等独自の世界と・・・言えるのかもしれないね?
20/1 奥飛騨じゅん(8:04 ミサイルキック)チンデカ貴族
  

東野コージ似のカルシューム和田は、この度公務員試験に目出度く合格。
来春からは和歌山市民の安全を守るべく県警勤務になるという事らしい?
何処の部署に配属されるのかは知らないが・・・防犯課だったらヨロシクね。
試合内容に全然触れられていないところが【俺流】というのか?何中華・・・
30/1 カルシューム和田(9:07 片エビ固め)荒牧ショージ
  

風俗街を挙動不審な表情で徘徊していそうな風貌のツルハシキッド登場。
パートナーのシルバー杉田は、扱いの不満を理由(?)にスト決行を訴える。
ここ数年間はナチュラル・ファイターに鍛えられて来たと自負する俺だけに
どうしても素直にネタを受け入れる事が出来ない、性格の歪みが問題か?
半ケツで奮闘するシルバー杉田に対してもイマイチ感情が移入出来ない。
これもディーノという名のファンタジーに鍛えられて来た弊害と言えるのか。

  

続いては疑惑の判定にクレームがつき、医師団が登場してドーピング検査。
ドーピング検査を拒否した並松&仲本の勝利者組が一旦は手にした勝利を
剥奪され、素直に検査を受け入れたシルバー杉田が繰り上げ勝利を得た!
沸き上がる観客達とは裏腹に何処か冷めた部分が俺の感情を抑制する・・・
彼等を否定する気などは毛頭ないが、やはり物足りなさを感じる歪んだ俺?
30/1
○シルバー杉田/ツルハシキッド
(7:55 ドーピング検査拒否)
キングコング並松/仲本拳磁

 

ポーカーフェイスで、これまた怪しげな表情のラビット・エース。
皆、何気にスレッカラシ好みの雰囲気が垣間見えるんやけど?
やはり小粒というのか?何か足りない部分が・・・いや、惜しい。

  

対するみなみ小見山はジャンボ鶴田スタイルで歪んだ俺の心をやや矯正。
鶴田ムーブ以外の技も繰り出して、完全フルコピーとはいかなかったものの
非常に気になる存在である事には違いない・・・へへへっ、実現させたいな。
龍巳会認定インターナショナル・ヘビー級王座決定トーナメント準決勝戦=30/1
みなみ小見山(19:01 逆さ押さえ込み)ラビット・エース

  

長州と越中をモチーフにした百万石力と網中詩郎がメインを務める。
ラリアートやサソリ固め、ヒップアタックなどの技は繰り出すものの・・・
完成度の高さなど求めずに頭の中を真っ白にして見た方がGOOD!
【関西国際プロレス】次回大会は11月27日・・・詳細は公式HPでどうぞ
龍巳会認定インターナショナル・ヘビー級王座決定トーナメント準決勝戦=30/1
百万石力(15:35 片エビ固め)網中詩郎

< 観 戦 後 記 >
独自の世界を創り上げ固定客を掴み、居心地の良い空間なのは判る。
また各選手、キャラに徹して怪しげな雰囲気を醸し出してるのも判る。
これは前出のように【ナチュラル・ファイター達】と付き合い続けて来た
歪んだ性格の俺だからこそ感じている事なのかもしれないけれども・・・
関西大学出身者で占められているという?この関西国際プロレス所属
レスラー達の影に見え隠れするインテリジェンスが邪魔しているのかも
【狂気を演じる知性】完全に演じきってくれていれば、それはそれでOK
しかし数々の【ナチュラル・ファイター】【ファンタジー・ファイター】達を
至近距離で目の当たりにして来た俺には、どうしても物足りなく映る・・・
演じている部分にだけ比重が偏り、どうしても生き様が見えて来ない?
こんな見方しか出来ない俺が悪いのは判る、判るけど、もう止まらない
昨年6月7日【FUCK!無頼怒】終了後に某選手が呟いたあの一言・・・
「天然に勝るものなし」その天然を知り、一線を踏み越えてしまったから

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